のりさんまたお金が減っちゃったなぁ
レジでお会計するときや、クレジットカード利用の通知がスマホに届くとき、
まるで身体の一部や、自分自身の価値まで削り取られるようなヒリヒリとした「痛み」を感じることはありませんか?
お金の不安にとらわれていると、前向きな行動をする気持ちも湧いてきません。
「お金が出ていくのが苦しくて不安だなんて、自分は器の小さい人間だなぁ」と感じていました。
けれど、あるとき知ったのです。
この「支払いの痛み」の正体は、心の弱さから生じているのではなく、「私たちの脳が自分自身を守ろうとする生存本能である」ことを。
この記事では、科学的なエビデンスを交えながら『なぜ「お金が減るのが痛くて怖い」と感じるのか』、そのメカニズムを紐解いていきます。
もちろんメカニズムが分かってもお金の不安をゼロがなるわけではありません。
でも、仕組みを知ることで自分を責めるのをやめ、痛みを抱えたままでも「一歩前へ」進めるようになる。
そんなヒントを、のりさんの実体験と共にお伝えします。
あの日、レジの前で私が感じていたこと
楽しかったはずの時間の「終わりの合図」
家族との楽しい外食の時間。
子どもたちの笑顔に美味しい料理、ふつうなら満たされているはずの時間です。
でも店員さんが会計伝票をテーブルに置いた瞬間、のりさんの心には、冷たい風が吹きすさびます。
まるで身を切られるような「痛み」が走り始めるのです。


支払いに怯える自分への嫌悪感
レジで財布を取り出すとき、心の中ではこんな声が響いていました。



せっかく家族と過ごした楽しい食事の時間なのに、どうしても金額ばかりが気になってしまう。銀行口座に残高はあるし、来月になれば給料だって振り込まれる。なのに、どうしてこんなに心が「痛い」んだろう。
昨今の物価高の影響はあるにしても、客観的に見れば生活がすぐに破綻するような金額ではありません。
それなのに、のりさんにとってはまさに「生存の権利」が奪い取られるような、耐え難い痛みを伴うのです。
「未知の請求」への不安と終わらない「生存確認」
痛みと不安を感じるのはレジの前だけではありません。
- クレジットカードの明細をみたとき
使った金額は分かっているし、大きな無駄遣いをしたわけでもありません。
なのに…、
「振替口座に必要な金額を準備できるかな?」「思いも寄らない金額の請求がくるんじゃないか?」という不安に駆られる始末。
おかげで振替日には早朝に目が覚めてしまいます…。 - 口座振替のタイミングに差があるとき
日付が変わると同時に引き落とされる口座もあれば、早朝に時間差で引き落とされる口座もあります。
請求金額が無事に引き落とされたことを確認して初めて、「重荷から解放された」「今月も生きてていいんだ」と誰かに許可をもらったような、変な安堵感に包まれます。
毎月毎月こうした気持ちの乱高下を繰り返すこと、自分を「お金に囚われた、心の狭い人間だ」と捉えるようになっていました。


ただ生活するのにお金を全く使わないわけにはいきませんし、必要以上に細かくケチケチした生活を家族に押し付けるのも考えものです。
のりさんの気持ちが晴れて、楽しく暮らしていけるのはどうしたらいいのかと考えているうちに、ひとつの手がかりが見えてきました。
20年の研究でわかった「支払いの痛み」の真実:脳は、あなたを全力で守っている
お金を払うことに「怖い、痛い」という感覚が生じること。
かつては単なる「節約家の心理」だと思われていたこの現象は、今や「脳に備わった高度な防衛システム」によって生じていることが分かっています。
「古典」から「定説」へ:裏付けられ続ける脳の反応
2007年にスタンフォード大学などが発表した「支払いの痛み(Pain of Paying)」に関する研究は、20年間近くにわたる数多くの追試によって、その正当性が証明されています。
「お金を払うとき」と「体の痛みや不快感を感じるとき」に働く脳の部位が同じだから。
どちらも「島皮質(とうひしつ)」と呼ばれる部位が活性化し、あなたに「危険だ!」という警告を発しているのです。
違います。単に経済的な損失と身体的な痛みの区別がつかないのではありません。近年の研究では島皮質の働きは「本人にとっての重要なリスク」を瞬時に見分け、行動にブレーキをかけようとする「サリエンス・ネットワーク」の一部であると考えられています。
のりさんが支払いのときに感じていたあの「痛み」。
実は脳が人生(リソース)を守るために鳴らしてくれている、極めて正常で高性能なアラート音だったのです。
現代の「キャッシュレス社会」が奪ったもの
最新の神経科学研究では、さらに興味深いことが分かっています。
クレジットカードやスマホ決済などの「キャッシュレス決済」は、この脳のブレーキ(痛み)を麻痺させてしまうのです。
現金が手元から離れる、残高が減るのが目に見えるなどの「触覚的・視覚的な刺激」がないと、島皮質の活動が低下してしまうのです。そのため「支払いの痛み」を感じにくくなります。
お金を使いすぎてしまいます。目に見えてお金を失うことがないと脳が本来持っている「支払いの痛み」という防衛システムを強制的にオフにされてしまうためです。
この「痛み」を感じにくくなっている現代において、支払いの瞬間にしっかりと「痛み」を感じ、立ち止まれる感性を持ち続けることは、むしろ自分を守るための最強の武器とも言えます。
あえての現金払いやデビットカードを使ったり、コード決済に紐づけるカードもデビットカードにするなどして、残高が減ることを実感できれば「支払いの痛み」をうまく活用することができそうですね。
【自分取扱説明書】痛みを「誇り」に変える、新しい向き合い方
科学が教える「最新の知恵」を、今日からの生活に活かしていきましょう。
のりさんは以下の3つを意識することにしました。
支払いの痛みが出たら「お金に細かい自分はダメ」ではなく、「脳の防衛システム、今日も感度良好だな」と自分を褒めてあげることにしました。
キャッシュレス決済が不安なら、あえて「現金」や「デビットカード」など残高が減るのを実感できる手段を使うことにしました。脳のアラートを正しく鳴らして、「財布をコントロールできている」という安心感を生み出したいからです。
銀行口座から請求金額が引き落とされた安堵感を「今月も無事に生き延びた」という脳からの報酬とみなします。安堵感を「責任を果たした自分への信頼」に変えていきたいからです。


まとめ
支払いのたびに心が削られるような痛みを感じるのは、あなたが弱いからではありません。
脳の生存本能が「大切なあなたを守ろう」と必死にアラートを鳴らしている、正常な証拠なのです。
科学的な仕組みを知ったからといって、不安がすぐにゼロになるわけではありません。
しかし、「これは脳の防衛反応なんだ」と客観的に理解することで、自分を責めるエネルギーを、次の一歩へ踏み出す力に変えることができます。
痛みを抱えたままでも、前に進むことはできますよ。



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