「忙しくて本を読む時間が取れない……」
「本を読んでいると他のことが気になってなかなか集中できない……」
学生の時はジャンルを問わず本を読めたのに、社会人になるとなんだか読書が面倒になってしまった。
こんなお悩みを抱えていませんか?
マンガや小説を好きで読むのと仕事で本を読むのとでは全く違うので、悩んでしまうのは当然ですよね。
のりさんは不安や恐れに駆られて「読まなきゃ!」っていうのは、もうやめにしました!
この記事が読書にお悩みの方にとって何かの助けになれば嬉しいですね。
みなさんこんにちは。のりさんです。
突然ですが、本を読むのは好きですか?
のりさんの場合、小学生の時に江戸川乱歩の少年探偵団シリーズにハマり、ミステリを中心に本を読んできました。
奇抜なトリックや、被害者を取り巻く人物たちの巧妙な駆け引き、謎が謎を呼ぶ展開などに胸を躍らせながら寝る間を惜しんでページをめくったものです。
ただ、ここ数年「べき、ねばならない」という考えから、楽しむよりも不安にかられて読書をしていた感じがします。
「これくらいのこと知っておかなきゃ」
「今話題になっているこのジャンルについて知らないのは恥ずかしい」
「専門外でも社会人たるもの〇〇について関心を向けるのは当たり前!」
と、頼まれもしないのになんだか必死になっていました。
興味のない本を無理して読もうとしても全然頭に入ってこないし、すごく疲れちゃいます。
読書に限らずですが、「特に理由もないけどなんとなくやってみたい!」という内面から沸き起こってくる気持ちを大切にせず、世間で良いものとされている価値観や他人からの要望、「こんなことが求められているんじゃないか?」という思い込みにしたがって行動しても、心身をすり減らすだけですし、その行動は習慣にもなりません。
社会人になると、日々の行動が結果に結びつかないとついつい「意味がない」と考えがち。
そして自分の感情に蓋をして、楽しむことも忘れてしまう。
そんな感じでやっていると好きなこともつまらなくなってしまいます。
今回は楽しく読書を進めていく方法と、読書で得られたものを新しい発想につなげる方法について考えていきたいと思います。
読みたい本を読むだけで脳が活性化!読書の新常識
読みたい本を読む!
乱暴に言ってしまえば読書を楽しむ上で大切なのはただこれだけなんですが、そうは言ってもこれが難しいからみなさん苦労されているわけです。
素直な好奇心にしたがえず、「仕事に役立つかどうか?」とか、「コスパがいいかどうか?」と考えてしまうと気軽に本を手に取れませんよね。
『シンプルで脳科学的に正しい読書法』著者で脳科学者の茂木健一郎先生は、さまざまなジャンルの本を読む雑食性読書と、手当たり次第に読む乱読の読書法を勧めています。
どんな本がどう役に立つのかはわからないけれど、ジャンルを問わずたくさんの本を読んでいれば、それが脳の中に蓄積されてやがていい仕事につながるかもしれません。逆にいうと、雑食性読書や乱読なしにで、セレンディピティ(偶然の幸福)に出合うことはありません。
引用元:茂木健一郎(著)『シンプルで脳科学的に正しい読書法』2024, PHP研究所 ※太字はのりさんが施した※
何も今の仕事や勉強に関係のある本にこだわる必要はありません。
ビジネス書や学術書が読みにくいなら、ファンタジーや歴史小説でも構いません。お子さんのいる方は絵本や児童文学をご一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
茂木先生の著書で紹介されているアメリカ・エモリー大学の2013年の研究によると、読書で脳活動に面白い変化が起こることがわかっています。
ある小説を読んだ学生の脳活動をfMRIで測定した結果、読む前と比べて言語・記憶・聴覚を司る領域の活動が強化されたことが示されました。主任研究者によると「読んだ人の脳活動がまるで小説の主人公と同じ行動をとっているかのような状況になること」がわかったのだそうです。
茂木先生は実験結果を次のように解釈されています。
この実験により、小説を読むと比喩ではなく主人公になりきることができるというわけです。つまり、主人公の感情や行動したときに起こる脳のリアクションが、そのまま自分の体験として感じられるということです。これはすごい発見です。
引用元:同上 ※太字は原文ママ※
読書による擬似的な経験でも、現実で行動することと変わらない脳活動が得られるんですね。
物語世界にどっぷりと浸かって嫌な現実なんて吹き飛ばしてしまいましょう!
読書はまさにVUCA時代の現実を生き抜くサバイバル技術と言えますね。
読んだら書こう!読書後のアウトプットがあなたを変える
続いて読書体験を糧にして新しい発想を生み出す方法を考えていきましょう。
読書というインプットをやったらなら是非ともやっていただきたいのがアウトプットです。
茂木先生は脳の成長にはインプットとアウトプットの両方が必要だと主張されています。
脳の学びの形式には、自分が聞いたり味わったり本を読んだりする「感覚系学習」と、自分が思っていることを話したり書いたりする「運動系学習」があります。この両方のバランスが取れていればいるほど、脳の学びとしては完璧になります。
引用元:同上 ※太字は原文ママ※
私たちは普段ネットから様々な情報を得ていますが、自分からアウトプットすることが追いついておらず、バランスの悪い状態になっていると言えます。
仕事においてもSNSのやり取りにおいても文章を書くことは普段からやっていることですから、読書で学んだことや思いついたことを積極的に書いていけばアウトプット量を増やすことができます。
とはいえ、「自分の中には発信したいことや特別なアイディアなんてないよ」と尻込みしちゃうかもしれませんね。
実は自分の中にあるアイディアは書いてみて初めてわかるものなのだそうです。
自分の内面にあるものはアウトプットしてみないとわからない。脳はそういうつくりになっています。人間の無意識の中にはあまりにも膨大な情報があるため、それらすべてに意識がアクセスすることはできません。しかし、書いているうちに次第の頭の中の情報が処理されていき、今もっとも必要なアイディアは何なのかというこが自ずと判明してきます。その処理に必要なのが、書くという動作なのです。
引用元:同上 ※太字は原文ママ※
脳という広大な空間に眠っている情報を言葉にして書き出し続けると、関係ないと思っていた情報や体験につながりが生まれ、必要なアイディアの形が見えてくるんですね。
みなさんも本を読んだら熱量が下がらないうちに感想や思いついたことをSNS等にアップして、オリジナルのアイディアノートとして活用できるようにしてみてはいかがでしょうか。
アウトプットの重要性については別記事にも詳しく書いていますので、是非読んでみてください。
まとめ
脳科学者・茂木健一郎先生の著書を参考に、「べき、ねば」をやめて楽しく本を読む方法と新しい発想を生み出す方法を考えてみました。
今回ご紹介したのは次の2点。
- 読書中は主人公が行動したのと同じ脳活動が得られる
- 読書後はアウトプットしてアイディアノートを作る
読書中は物語世界にどっぷりと浸かって現実を忘れ、読後は感想や思いついたことをすぐさまアウトプットして仕事や日常生活のネタ帳として活用していけるといいですね。
これに限らず茂木先生の著書では読書で得た知識を実生活で活かす方法や共感力・コミュニケーション能力を育む読書法なども紹介されています。記事を読んで気になった方は是非とも手にとってみてください。
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