鉄道鑑賞中に撮り鉄さんから話しかけられてモヤモヤを感じたけど、長男の一言にハッとさせられ、コミュニケーションの取り方について考えさせられた話。
▲東京駅に並ぶE4系MaxとE5系新幹線(※写真と本文は関係ありません※)
子どもと鉄道鑑賞していると色々な人に出会う。
多いのは自分たちと同じ親子連れで、もちろん子どもの方がはしゃいでいて大声で電車の名前を連呼しているような感じ。
中にはガチの鉄道ファンの方もいらっしゃるわけで、今回はそんな人に鑑賞中に話しかけられてモヤモヤを感じたのだが、最終的には長男の一言に色々と考えさせられたなぁというお話。
最初に断っておくが、別にその人が特段悪意のある人間だと思っているわけでもないし、ただの鉄道好きのいい人なんだろうなとは思う。
長男の好きな種類の電車が通る時間も教えてくれたし。
鉄道鑑賞中スポットでご一緒した人から話しかけられて、適当に相槌を打って聞いていると、次から次へと色々なことを教えてくれた。
実際この時点で多少の違和感を感じてはいたのだが、話の内容も興味深かったので、延々と話を聞き続ける羽目になってしまった。
次から次へと一方的に鉄道の話が出てきて、全く止まる気配がない。
長男のことが気になって、「別のところに行く?」と尋ねてみたが、「ここでいい」と言う。
場所を移動する口実を失ったまま、段々と暗くなってきて、撮り鉄さんも私たちももう帰った方がいいねということになった。
「(色々と話を聞かせてくれて)ありがとうね。」とお礼を言って、言外に「あなたとの話はここで終わりですよ」という空気を醸し出しながらそそくさと立ち去ろうとしたら、何故かまだ話を続ける撮り鉄さん。
えっ? 着いてくるの?
いやいや、たまたま駅に向かうのが一緒なだけだよね?
長男を抱っこしながら歩く私に並んで、まだまだ鉄道の話は続く。
いい加減こっちのリアクションもおざなりになってきているのに。
途中の信号待ちの時点でいつの間にか姿が見えなくなって、なんとか振り切ることができた(失礼!)。
正直かなり怖かった。
相手はずいぶん年下に見えるし、未成年かもしれない。
よもや危害を加えてくるような人物ではないのだろうけど、恐怖感を覚えたのは事実だ。
どんなコミュニケーションをとるのが良かったのか悩むところだが、あまり子どもの前で他人に冷たく当たる素振りを見せたくなかったとは言え、はっきりと自他の境界線を示さなかったのはこちらの落度だ。
そんな風に考えながら、長男に「さっきの電車の話をいっぱいしてくれたお兄ちゃんのことどう思った?」と聞いてみると、
「カッコ良かった!」
と即答。
そっかぁ。そうなのかぁ。
電車のこといっぱい知ってるもんなぁ。凄いょなぁ。
この反応はすごく大事にしてあげたいとも思いもあるが、どんなふうに振る舞うのがお互いにとって良かったのだろうか?
私の方から伝えるべきだったのは、以下の2点だろう。
- あなたのお話はとても興味深くてためにはなるが、私たち親子はずっと話を聞いていたい訳ではないので、適度なところでやめて欲しい
- お互いに不快な思いをしたくないので、私達とあなたという距離感をしっかり保ってほしい
これらのことをできるだけ相手を傷つけずに上手に伝えることができれば良かったのだろうと思う。
いろいろな人がいるのでコミュニケーションの取り方が独特な人に出会うこともある。
そんな人との付き合い方について考えさせられた出来事だった。