「どうにかして今の自分を変えたい!」って誰しも思いますよね?
そんなとき、まず何から始めたらいいんでしょうか?
今日ご紹介する1冊はそんなあなたの悩みを解決するのに一役買ってくれるかもしれません。
どうも、一歩進んでは立ち止まり、また一歩戻るを繰り返している(特に意味はない!)のりさんです。
今回は珍しくというか、普段ブログに書きたくてもなかなか書けずにいた、書評記事を書いてみたいと思います。
ご紹介する書籍は、小林りんさん著『世界に通じる「実行力」の育てかた はじめの一歩を踏み出そう』(2020,日本経済出版刊)。
頼れるものもなく、移り変わりの早い時代。
そんな時代に生きる私達が戸惑ったり悩んだりしながらも、明日に向かって「はじめの一歩」を踏み出すために必要な勇気と具体的な方法を一緒に考えてくれる一冊です。
読んでいて本当に気持ちがワクワクと盛り上がってきます。
それでは気になる本の中身について紹介していきましょう!
社会をより良い方向に導くのに必要な「問いを立てる力」〜何かにチャレンジするか否かはまさに自分次第!!〜
本を書いたのはどんな人?
著者の小林りんさんは1974年東京都のお生まれ。
軽井沢で全寮制の国際高校インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(以下、ISAK)代表理事を務めておられます。
東京大学経済学部で開発経済を学び、ベンチャー企業などを経て2003年、国際協力銀行へ入行。2005年スタンフォード大教育学部修士課程修了し、UNICEFのプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在。2009年4月から現職を務め、ダボス会議の40歳以下のメンバーである世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダー2012」にも選出。
という、なんだか色々あってとっても凄い方でございます(著者の経歴については出版社HP著者紹介より一部引用しました)。
全寮制国際高校の校長先生といったところでしょうか?
本書は小林さんの紆余曲折の人生をたどりながら、世界中から集った高校生たちを、社会を良い方向に導く「チェンジメーカー」に育てるべく、ISAKで日頃どんな教育が施されているのかが詳しく書かれております。
今回は第1章を中心に紹介して、新しいことを始めるときの「はじめの一歩」を踏み出すためのヒントについて考えていきたいと思います。
なかなか出せない「最初の一歩」!踏み出すのに必要なことは?
さて、「こんなことをやってみたい!」「うまくいってないことをなんとかしたい!」と新しい企画やプロジェクトを考えるときに厄介なのは、それがどんなに正しいことでも、ただ正しいだけではうまく行かせるのがとっても難しいってことです。
どうしてでしょうか?
そう、新しいことをするにはいっぱいお金が必要だったり、いろんな人に協力してもらったり、今までの古い仕組みに邪魔されたりと、それはそれはもう難しい事だらけ。
それなのに、ただ頭の中でアレコレと考えているだけではすぐに「やーめた!」となってしまいます。
そうして方向転換して今すぐにできることを探したほうが簡単だからです。
人の脳は常に手を抜きたがりますからね。
じゃあ、新しいことをうまく行かせるのに大切なことって一体なんなんでしょうね?
この本の中で大切だとされているのは、プロジェクトのやり方を考えるよりも前に、まずは「自分は何者なのか?」と自分自身に問いかけることなのだそうです。
自分は何に一番ワクワクし、ドキドキするのか?
自分は何が得意なのか?、世の中のどんな動きに腹をたてるのか?
そうやって自分自身と向き合って、自分が一体どんな人間なのかをちゃーんと分かった上で、「どうしてもこれをやりたい!」とプロジェクトの実現に腹の底から納得する。
そうでないと新しいことをうまく行かせるのにたくさんの壁を乗り越えていけないからです。
第1章の章末では自己分析によって「自分がやりたいこと」や「自分の感情の特性」を知ることのできる「リーディング・セルフ」と呼ばれる方法の一部が紹介されています。
これはISAKで実際に授業で行われているエクササイズです。その中からちょっぴり引用させてもらいます。
リーディング・セルフ:やりたいことを探求するエクササイズの例
1. あなたを描写する3つの形容詞はなんですか?
2. 子ども時代の重要な経験はなんですか? それはあなたの人格形成にどう影響しましたか?
3. 涙が出るほど、心から感謝の念を覚えたことはありますか? そのとき、何に対して感謝しましたか?
4. あなたが落ち込むのはどんなときですか? そんなとき、どのように行動しますか?
5. 過去数年を振り返って、自分自身が大きく変わったことはありますか?
このエクササイズを行って、自分自身の心の声にしっかりと耳を傾け、浮かんでくることを客観的に書き出してみましょう。
今まで自覚できていなかった願望や、目を背けてきた本音に気づくこともあるかもしれないそうです。
実際に過去を振り返るエクササイズをやってみると、同級生に嫉妬していたことや、恋愛でうまくいかなかったことなど、結構ネガティブな要素が思い出されます。
そんな経験が自分自身の行動を駆り立てるチカラのもとになっていることに気がついちゃいますね…。
さて、このあとの展開は?
こんな風に第1章では、「はじめの一歩」を踏み出すのに必要な自分自身の見つめ直し方について書かれています。
続く第2章ではやりたいことを実際に行う上での大切なこと、第3章ではISAKで大切にしている真の多様性について、中盤の第4章では何かをする上で必ずやってくる困難にどう対処するのかについて、そして最終第5章では、読者のみなさんが自分らしく生きていくためのヒントについて著者のご経験を踏まえて語られています。
ぜひぜひ続きをお楽しみいただきたいと思います。
まとめ
今回はなかなか書きたくても書けない書評記事にチャレンジしてみました。
どうにかこうにか記事が書けたのも、著者さんの教育にかける情熱に気持ちを後押しされたおかげです。
久し振りに読んでいてアツイ気持ちにさせてくれた一冊でした。
それでは今日はこの辺で失礼しまーす。